2024/09/30

ラジオドラマ『未来へ投げキッス』

山河図が構成・編集にて参加している劇団・排気口のスタンドエフエムラジオ「排気口の放課後投げキッス宣言」特別回として、排気口の菊地穂波さんとラジオドラマをつくりました。



十月にももう一本、二人でラジオドラマを作る予定です。演劇でも映画でもない形態なので、排気口の新作演劇と山河図の新作映画をお待たせする間の余興として楽しんでいただければ我々も嬉しく思います。



排気口の放課後投げキッス宣言 第19回ラジオドラマ特別回『未来へ投げキッス』

出演|菊地穂波 澁谷桂一 亀田梨紗 今村美歩 たこ丸 賜末るいか

作|菊地穂波 脚本|澁谷桂一
演出|菊地穂波+澁谷桂一

2024/08/02

「BRUTUS」“もっと怖いもの見たさ。”


現在発売中のBRUTUS最新号“もっと怖いもの見たさ。”に小さく小さく『蠱毒』の名前も掲載されています。全国書店にて発売中!探してみてください!


『蠱毒』YouTubeにて再生回数6万回を突破しました!沢山の方々に楽しんでもらえて、感無量です。

『蠱毒』視聴ページ

2024/07/13

短編ホラー映画『蠱毒』

※現在、一時的に非公開中です!

蠱毒(poison)


蠱毒(solitude)



『蠱毒』
【出演】つぐみ 木村美月 中村美優 金内健樹
【企画】山河図【製作】シャーレ
【録音】太田志帆
【音楽】肉汁サイドストーリー
【衣裳協力】排気口 蟹ひかり
【監督脚本撮影編集】澁谷桂一

*〈solitude ver.〉は、排気口 新作長編演劇作品「暗愁行尸」ティザーです。

2024/05/16

肉汁サイドストーリー『コバルトの季節』「秋姉妹」 映像版

山河図が撮影/編集をした、肉汁サイドストーリー『コバルトの季節』「秋姉妹」の映像【ワンカット版】および【シネマ版が配信開始されました。
ワンカット版】は舞台上全体が見えるロングショットで上演をワンカット撮影したもの、
シネマ版】は2回の上演をそれぞれ3カメラ+4カメラの合計7カメラにて撮影した映像を映画編集の方法で入り混じらせ構成した映像になります。

以下のリンクより購入ページに飛べます。購入ページには山河図からの編集後記も掲載されております(これは無料で読めます)。


*ワンカット版(¥1,700)はこちら

*シネマ版(¥2,000)はこちら

*ワンカット版+シネマ版(¥3,500)はこちら


*シネマ版のダイジェストCMはこちら


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肉汁サイドストーリー

2024/05/13

ラジオ「排気口の放課後投げキッス宣言」スタート

東京を中心に活動する演劇団体、排気口のラジオが始まりました。毎週月曜日更新。

山河図は構成/録音/編集で協力してます。


☆排気口の放課後投げキッス宣言

https://stand.fm/episodes/6641e6b490d9321c9fbd87d3



★お便りはこちらから

https://peing.net/ja/haikikou001


__________

排気口

・Twitter https://twitter.com/haikikou02

・instagram https://www.instagram.com/haikikou03?igsh=dzBnMHMwdzl6dmlt

・note https://note.com/haikikou

2024/02/25

木村美月の企画「汎愛奇譚集」CMシリーズ

木村美月の企画「汎愛奇譚集」CMを山河図が製作しました。以下リンクよりご覧ください。


〈依頼篇〉

〈走る男篇〉

〈稽古場篇〉

〈告白篇〉

〈クイズ篇〉


____________

・「汎愛奇譚集」予約 ticket.corich.jp/apply/302639/

・木村美月の企画 WEB mitsuki-no-kikaku.site

・木村美月の企画 Twitter https://twitter.com/mitsukinokikaku

2023/12/23

パトリシア・ハイスミス「11の物語」感想

 職場に置いてあったキネマ旬報をペラペラめくっていると、ヴェンダース新作「PERFECT DAYS」の記事があった。その記事の中にこの本──とくに「かたつむり観察者」についての記述があり(どうやら映画の中で役所広司がこの本を手にするらしい)、それで興味を惹かれて読んでみた。記事の終わりに「読むのは勧めない」と書いてあったのも良かった。ヴェンダースがハイスミスの小説を自作の映画に登場させるのは合点がいく。「アメリカの友人」はハイスミスが原作(「贋作」「アメリカの友人」)だから(原作はアラン・ドロンで有名な「太陽がいっぱい」の続編らしいが関係ない)。

 図書館で借りて本を開くと、十一の物語の初っ端が「かたつむり観察者」で、おもしろく読んだもののあまりの生理的不快感でよっぽどもう閉じようかと思った。もしおもしろかったら買おうかなーと思っていたけど、どんなに面白くてもこんなキモすぎる話が載っている本買うのはよそうと決意して、次の「恋盗人」を読むと、うってかわって恋物語であったが、「これは俺じゃないかよ!」という胸の張り裂ける身体的な痛み──それはたとえるなら銀杏BOYZ「ナイトライダー」の歌詞からロマンチックさを剥ぎ取ったときの、自らに襲いかかる陰湿さの自覚……にまたも嘔気をおぼえ、「面白いけど買わない!」の気を強くした。この私の決意は、「クレイヴァリング教授の新発見」でいよいよ確固たるものになる。とかくキモチワリーー!!!!!!!!のである。未読の人のために内容は伏せるが、「またかよ!!!!!!」なのである。
 私は心配になる。ハイスミス女史はいったいどういうつもり、というか、どういう気持ちでこんな文章を書いてるのか?オエーーっとか自分でも思うのだろうか?それとも……。

 しかし、「ヒロイン」にぶちあたって、私は思いなおす。「この短編集を買わなければいけない。買って、手元に置かなければならない」。
なぜか?あまりにも面白すぎる。あまりにも!面白すぎる!エクスクラメーションマークで文節を区切るほど面白い。だけどわかって欲しいのは、私はこの短編集を面白がりたくなんかなかったということ。先にも書いたけど「どんなに面白くても買いたくない」みたいな、イヤヨイヤヨの気持ちで読んでいたということ。大嫌いになりたいのに、そんな気持ちは既視感があった。何かに似ていた。
あれだ!!「死ぬほど大嫌いな上司と出張先でまさかの相部屋に」シリーズである。何のシリーズなのかは書かないが、そういうシリーズというか、ジャンルがあって、べつだん好みでもないが、とにかくあの時の〈私〉の表情がおそらくはいま現在の私のそれだ。 実際、あらゆる表現の中から推敲した上で言葉をえらばずに書くか、私はこの本を読んでいるときになんというか小説におかされているような気分だった。私は人間の暗部、残忍さ、そして狂気を描く小説を避けるようにさいきんは読書をしていた。そういうものを否定したいのではなくて、今の私には、もっと明るくて、のんびりしていて、読む中で励まされる気分になることが必要であり、また志向していたからだ。暗くてキモいのなんか読みたかないよ、とそっぽを向く私にハイスミスの小説群は襲いかかってきた。私は恍惚としながら怯えていて、怯えている。こういう作品が好きだった、その自認から抗えなくなっている自分に。

 私はこの小説を手元に置くだろう。誰かに薦めることはよそうと思っている。それでも、私からもしもこの小説を勧められても、読まないで欲しい。私にまだ理性の残滓が残るうちの、これは忠告である。マジ面白いので読んだほうがいいよ。よかったら貸すよ。