今日知ったのだけどポリゴンは20年前のあの事件でピカチュウを憎むようになってしまい(ポリゴンショックと名づけられたあの事件の該当カットは実はピカチュウのそれだったから)、その結果ピカチュウの皮をかぶってミミッキュと名乗るようになった──みたいなホントかウソかわからない逸話があるらしい。その逸話がメタ的なものであれ、ポリゴンは哀れなままである。
万全で観に行っても体調を壊してしまうのだが、映画が観客に物理的攻撃を仕掛けてくる映画がいくつあるのだろうかと考えると思いつかないしきっとこれからも出てこない。であればやっぱりこの体験は得がたいと思ってしまう。
だけどその物理攻撃を除いてもめちゃくちゃおもしろく、ギャスパーノエの「ワテはこう思いますねん」っていう所信へはその通りだなぁと思わされたし、「ふざけんなよ!」と笑うしかない帰り道までがセットだと思うし、この映画は二度と観ないだろうが次回作も絶対観たい。
だけどその物理攻撃を除いてもめちゃくちゃおもしろく、ギャスパーノエの「ワテはこう思いますねん」っていう所信へはその通りだなぁと思わされたし、「ふざけんなよ!」と笑うしかない帰り道までがセットだと思うし、この映画は二度と観ないだろうが次回作も絶対観たい。
ギャスパーノエは冒頭のミミッキュの逸話を受けてこの映画を作ったのであろうか?多分そんなわけないけど、絶対にそんなわけないとも言い切れない。そしてもしもそんなわけなかったとしても、ギャスパーノエいや"ギャスパー"の「すべての映画と映画人は作品を商品から芸術にするべきである」という意志とそれに基づき作られたこの映画は、すべての観客を攻撃しながら、あの、"商品"世界で非難の雨にさらされ続けたひとりぼっちのポリゴンを傘に入れてあげたことになる。