2024/12/22

『狂骨』〜監督より恋人たちへ〜

 山河図の新作『狂骨』がようやくなんとか完成し、俳優部に観ていただいたところ、「一人で観ない方がいいんじゃないですか」とのお声をいただいた。

私もそう思う!というのも、『狂骨』は恋人たちに観てほしい映画だからだ!


『狂骨』はクリスマスイブに公開ということで、私としては是非とも恋人のみなさんに手を取り合いながら観てほしいものだなぁと思っておるわけです。わざわざクリスマスイブ17時に公開するのはそういう意味です。

前作『蠱毒』は〈恋するすべての人たちへ〉と、たしか書いたけど、『狂骨』はさらに、互いを大切に想い合う恋人たちへあてている。


 なんかさぁー、学生カップルとかがさぁー、クリスマスイブ、もちろんデートしようってなるんだけど、どこも満席だし、イルミネーションは人混みだし、お金もないし、「どうしよっか……」ってなる。

そんな時、どちらが言い出すのでもいいけれど、「あっ、そういえば今日、YouTubeでなんか映画が公開されるんだって」と、どこから聞きつけたのか分からないけど『狂骨』を観る。


もしくは。

なんとなくだらだらYouTubeを観ていたらおすすめ動画とかに『狂骨』があって、なんとなく二人で観ることになる。


もしくは。

『蠱毒』の時に山河図をチャンネル登録してて、公開の通知がきて、なんとなく二人で観ることになる。



──いやぁ、良いじゃないですか。ねぇ?なんて美しいんでしょうね。もちろん片耳イヤホンでね。いやぁ!!良いねぇ!!ヒューヒューだねぇ。


「なんかさ、ホラー映画って書いてあったけどさ……恋の映画だと思ったな……

「うん、思った……

「こんな恋もあるんだね」

「だね……

 こないだ同じ店で買った別々の手袋が、いつのまにか繋がれているんだ。なんとなく、視線を合わせづらい。映画はまだ終わってない。

エンドクレジットが終わってイヤホンを外すと、街では安いクリスマスソングが流れている。俺には聞こえるけどね。だけど2人の耳には聞こえてない。昨日も明日とおんなじはずの街のチカチカした光が、今日は特別に綺麗に見える。俺には昨日も明日もおんなじに見えるけどね。だけど2人にとっては、まるで今夜2人のためだけに演出されたように感ぜられる。


 この映画のキャッチコピーは、「あなたにここにいてほしい」とした。映画を観れば意味はわかるけど、2人もそのことをふっと思い出すのかな。思い出す必要ないか。いるもんね。いま、ここに。


 ふふ……いいね。そうなったらいいな。一応ホラーだけど、まぁなんというか、かなりラブリーな映画にしておいたよ。今回は策謀とかもないし、誰かをハメるようなキャラも出してないよ。全員素直で、全員ピュアさ。それも全部、貴方たちのためさ。ふふ……良いデートのお手伝いは出来たかな。楽しんでくれたら嬉しいな。メリークリスマス!

2024/11/18

『蠱毒』KADOKAWA第3回日本ホラー映画大賞

KADOKAWA主催・第3回日本ホラー映画大賞にて、『蠱毒』が【選考委員特別賞】を受賞しました。

スタッフ、キャスト、気にかけてくれた皆様、ご鑑賞いただいた皆様、本当にありがとうございました。グランドシネマサンシャイン池袋という会場で自分の映画が2夜連続で流れたこと、本当に嬉しく思います。

入選した9作品そのいずれもが本当に素晴らしく、おそろしく、なによりそれぞれの監督の方々がものすごく〈自分の思うホラー〉に真摯に向き合いこだわっているのが伝わってきて、自分がその作品群の仲間に入れてもらっていることに恐れ多くも誇らしい気持ちになりました。
こんな場所に連れてきてくれ、こんな景色を見せてくれた『蠱毒』という作品のことを、我が子ながら誇りに思い、また感謝しています。

受賞スピーチでも申し上げましたが、私は映画を作ることしかやりたいことがないのです。また新しい映画を作ります。それをずっと続けていくのが私の人生の望みです。



2024/11/08

『蠱毒』日本芸術センター 第16回映像グランプリ2024

日本芸術センター主催・第16回映像グランプリ2024にて監督した映画『蠱毒』が【転生猟奇賞】を受賞いたしました。

入選作品にはそれぞれ作品にちなんだ名前の賞を贈られる非常にユニークな映画祭です。審査員長の講評は他の作品へも非常にアカデミックな勉強になり、かつ、とても面白く拝聴させていただきました。
軽井沢にて行われた授賞式のあとで、緊張しながらテーブルに着いた我々に優しく声をかけてくださった『シュナイドマンの憂鬱』古本監督と水津さんのお二人に出逢えたことも、とても大切で嬉しい思い出です。
『蠱毒』が軽井沢の地まで連れて行ってくれました。全ての出逢いに感謝申し上げます。

2024/09/30

ラジオドラマ『未来へ投げキッス』

山河図が構成・編集にて参加している劇団・排気口のスタンドエフエムラジオ「排気口の放課後投げキッス宣言」特別回として、排気口の菊地穂波さんとラジオドラマをつくりました。



十月にももう一本、二人でラジオドラマを作る予定です。演劇でも映画でもない形態なので、排気口の新作演劇と山河図の新作映画をお待たせする間の余興として楽しんでいただければ我々も嬉しく思います。



排気口の放課後投げキッス宣言 第19回ラジオドラマ特別回『未来へ投げキッス』

出演|菊地穂波 澁谷桂一 亀田梨紗 今村美歩 たこ丸 賜末るいか

作|菊地穂波 脚本|澁谷桂一
演出|菊地穂波+澁谷桂一

2024/08/02

「BRUTUS」“もっと怖いもの見たさ。”


現在発売中のBRUTUS最新号“もっと怖いもの見たさ。”に小さく小さく『蠱毒』の名前も掲載されています。全国書店にて発売中!探してみてください!


『蠱毒』YouTubeにて再生回数6万回を突破しました!沢山の方々に楽しんでもらえて、感無量です。

『蠱毒』視聴ページ

2024/07/13

短編ホラー映画『蠱毒』

※現在、一時的に非公開中です!

蠱毒(poison)


蠱毒(solitude)



『蠱毒』
【出演】つぐみ 木村美月 中村美優 金内健樹
【企画】山河図【製作】シャーレ
【録音】太田志帆
【音楽】肉汁サイドストーリー
【衣裳協力】排気口 蟹ひかり
【監督脚本撮影編集】澁谷桂一

*〈solitude ver.〉は、排気口 新作長編演劇作品「暗愁行尸」ティザーです。

2024/05/16

肉汁サイドストーリー『コバルトの季節』「秋姉妹」 映像版

山河図が撮影/編集をした、肉汁サイドストーリー『コバルトの季節』「秋姉妹」の映像【ワンカット版】および【シネマ版が配信開始されました。
ワンカット版】は舞台上全体が見えるロングショットで上演をワンカット撮影したもの、
シネマ版】は2回の上演をそれぞれ3カメラ+4カメラの合計7カメラにて撮影した映像を映画編集の方法で入り混じらせ構成した映像になります。

以下のリンクより購入ページに飛べます。購入ページには山河図からの編集後記も掲載されております(これは無料で読めます)。


*ワンカット版(¥1,700)はこちら

*シネマ版(¥2,000)はこちら

*ワンカット版+シネマ版(¥3,500)はこちら


*シネマ版のダイジェストCMはこちら


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肉汁サイドストーリー

2024/05/13

ラジオ「排気口の放課後投げキッス宣言」スタート

東京を中心に活動する演劇団体、排気口のラジオが始まりました。毎週月曜日更新。

山河図は構成/録音/編集で協力してます。


☆排気口の放課後投げキッス宣言

https://stand.fm/episodes/6641e6b490d9321c9fbd87d3



★お便りはこちらから

https://peing.net/ja/haikikou001


__________

排気口

・Twitter https://twitter.com/haikikou02

・instagram https://www.instagram.com/haikikou03?igsh=dzBnMHMwdzl6dmlt

・note https://note.com/haikikou

2024/02/25

木村美月の企画「汎愛奇譚集」CMシリーズ

木村美月の企画「汎愛奇譚集」CMを山河図が製作しました。以下リンクよりご覧ください。


〈依頼篇〉

〈走る男篇〉

〈稽古場篇〉

〈告白篇〉

〈クイズ篇〉


____________

・「汎愛奇譚集」予約 ticket.corich.jp/apply/302639/

・木村美月の企画 WEB mitsuki-no-kikaku.site

・木村美月の企画 Twitter https://twitter.com/mitsukinokikaku