うみのて ニューアルバム『HOW TO DISMANTLE ALL ATOMIC BOMBS』へ、澁谷桂一がコメントを寄稿しました。
💿うみのて 4th album
『How To Dismantle All Atomic Bombs』
¥2,025-
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「出会った頃、それがいつのことだったか、忘れちゃいないけれどもうずっと昔だ。
はじめて見た笹口さんの姿は、ライブハウスのある通りのガードレールに腰掛けていて、殺気を放っていた。ように見えた。
空はどんより色の曇り空で、笹口さんは大切なものを守るみたいに背を丸めて、だけど目線の先にあるのは空より濃い色のアスファルトだった。
あれから指折るにも一苦労の年月が経ったけど、曇り空の色は同じで、そらそうだろうけどざけんなよと思う事がある。昔より少し濃くなったような気さえする。ざけんなよ。笹口さんが見つめ殺気を放っていた色がいよいよ空にまで拡がったのだ。
『HOW TO DISMANTLE ALL ATOMIC BOMBS』で血を吐くようにしてうたわれる具体的な社会への──もっといえば世界への態度は、挑発ではない。毛を逆立て身を挺して我が子を守る猫の姿だ。
唸りはメロディに乗って現在へ反響する。祈りは歌詞にくるまれて未来へ宛てられる。
背を丸め毛を逆立てて守られた大切なものが、いつか親猫越しに見る空の色はあたたかいだろう。かつてうたわれた祈りのようにあたたかいだろう。」
澁谷桂一(映画監督)
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