話す皆の姿を見ていて、歪にしてポップなグルーヴを感じた。
みんなにちゃちゃを入れたりたまに真面目に話したりしながら、なにか、深い穴がゆっくり口を開いていくようなものを見た。気がした。
解散後に制作部杉浦くん(勇気をもってスギちゃんともう呼べるようになりました)と沢山話した。好きな映画のこと、作りたい映画のこと、そもそも映画ってなんだよとかってこと、この歳になって大好きだなと思える男子にまだ出逢えたことに感謝。いやーもうすげー好きだ。
意味なし人生ちゃんの話をしている時、スギちゃんが泣いていて、俺は本当に嬉しかった。映画のことを考えたのは俺だけど、厳密には俺ではない。映画のキャラクターたちは、俺に言わせれば本当に実在していて、俺はただ彼らの話をきいてメモにとっているだけだ。彼らのことを話している時にスギちゃんが泣いてくれたことが嬉しかった。言葉での納得や表層的な同意ではなく、俺以外で、本当に、キャラクターが実在していることを証明してくれる人が現れたと思ったから。
へんてこな映画になると思っていた。
へんてこな映画になるよと全員に言ってきた。
だけどもしかしたら想定していたより、観た人の深いところに届きうる、沈みうるのかもしれない。
これは希望です。