ずーーーーーーーーーーーっと探していたCDがあって、それはとあるデュオのCDでタイトルは自分たちの名前。捻りも衒いもなかった。
その他にコンピレーションCDに曲を少しだけ提供して、そのデュオはいなくなった。
俺は現在聴ける二人の音源(コンピレーションCD)をすべて聴いた後で彼女たちがCDを出していることを知ったんだけど、これが多分2012?2013?年のことで、それ以来ずっとこのCDを探していた。
ディスクユニオンのモバイル会員になって全国の店舗から検索をかけたり、名前も知らないよく分からないレコード屋にメールを送ったりした。でも全然見つからなかった。
時々思い出したようにYouTubeでアルバムの音源がうpされてないかと検索をかけた。
某競売サイトでタイトルを検索保存し、暇さえあればチェックしたが落語のCDしか出回らなかった。(俺の調べによれば、2年前に一度だけ出品され、8,000円で落札されていた)
そんなある日、これは三ヶ月くらい前の話だけど「現在価格9,800円/即決価格12,800円」でこのCDが競りに出されていた。俺はあまりにもビックリした。
すぐに9,800円で入札したが、しばらくして即決価格で他の人に競り落とされていた。
俺は悔いた。自分の小ささを嘆いた。次いつお目にかかれるかわからないんだぞ。3,000円を惜しんだせいで一生あのCDを聴けなくなったかもしれないんだぞ。見つけた瞬間にすぐ12,800円出して落札すべきだったのではないか。いや、そうだ。そうなのだ。これが俺の器の大きさなのだ。俺は失意のどん底に突き落とされ、本当にちょっと泣きそうであった。思わず今津に連絡した。
それからずっとそのことを後悔しいつかまた会うことができるのだろうかと希望と名付けたよすがのような夢見て過ごしていたところ先日2,800円でまた競りに出され即入札しなんやかんやライバルも現れましたが結局5,500円で落としました。前回よりずっと安いじゃん。このCDにおける俺の物語、誰よりも俺の勝ちです。